必要な資金の目安は?年代別ライフイベントの費用一覧ガイド

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人生100年時代と言われる今、ライフイベントにかかる費用はますます高額化しています。

この記事では、具体的な費用例を交えながら、年代別のライフイベントと必要なお金について解説します。

今すぐできるお金の備え方についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

目次

ライフイベントで必要な資金は、人によって異なる

ライフイベントで必要な資金は、人によって異なる

ライフイベントで必要な資金は、人によって異なります。

今後、自分はどんな人生を送りたいのかによって、必要な金額も変わってくるからです。

将来の夢や自分の今後の生き方を具体化することで、必要な資金を計画的に準備することができます。

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年代別のライフイベントと費用一覧

年代別のライフイベントと費用は下記のとおりです。

20~30代のライフイベントと費用

20~30代のライフイベントは、下記のとおりです。

  • 車の購入
  • 結婚
  • 出産
  • 子どもの教育費(幼稚園~小学校)

20~30代のライフイベントと費用

車の購入

社会人になったタイミングで通勤などで利用するために購入する人も多いでしょう。

特に地方に住んでいる場合、移動手段として車は必要となります。

車の購入費用の平均額は、新車・中古車を含めて170万円程度と言われています。

新車だとコンパクトカーは100万円程度で購入することができますが、ミニバンやSUVだと300万円ほどかかります。

結婚

結婚費用の平均総額は、300万円~400万円程度と言われています。

結婚費用には、婚約、結婚式、ハネムーンにかかるお金が含まれています。

結婚式では、招待した方からのご祝儀や両家の親からの援助金をもらえる場合もあるので、全額2人でまかなう必要はありません。

出産

出産費用の平均総額は、46万2,902円です。

この数字は、公的病院、私的病院、診療所などすべての分娩施設を総合した平均額です。

出産をすると1児につき、50万円の出産一時金が支給されるため、補助金で出産費用をカバーすることができます。

子どもの教育費(幼稚園~小学校)

幼稚園から小学校までの子どもの教育費の平均額は、下記のとおりです。

1年間の学習費 合計(※)
幼稚園(公立) 165,126円 495,378円
幼稚園(私立) 308,909円 926,727円
小学校(公立) 352,566円 2,115,396円
小学校(私立) 1,666,949円 10,001,694円

引用:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」

※幼稚園は3年間、小学校は6年間で計算

幼稚園、小学校ともに公立・私立のどちらに通わせるのかによって必要な資金が大きく変わってきます。

私立に通わせたい場合には、早めに資金を準備する必要があるでしょう。

住宅購入

住宅の種類別の購入額の全国平均は、下記のとおりです。

購入額(全国平均)
土地付き注文住宅 4903万円
注文住宅 3683万円
建売住宅 3603万円
中古戸建 2536万円
新築マンション 5245万円
中古マンション 3037万円

引用:住宅金融支援機構 「フラット35利用者調査」2023年度

上記の目安に加えて、地域や広さによって金額が変わってきます。

40~50代のライフイベントと費用

40~50代のライフイベントと費用は、下記のとおりです。

  • 子どもの教育費(中学・高校)
  • 子どもの教育費(大学)
  • 子どもの留学費
  • 親の葬儀

40~50代のライフイベントと費用

子どもの教育費(中学・高校)

中学校から高校、大学までの子どもの教育費の平均額(目安)は、下記のとおりです。

教育費※1年あたり 教育費※3年
中学校(公立) 538,799円 1,616,397円
中学校(私立) 1,436,363円 4,309,039円
高校(公立) 512,971円 1,538,913円
高校(私立) 1,054,444円 3,163,332円

引用:文部科学省「令和3年度子どもの学習費調査の結果について」

公立の中学校もしくは私立の中学校のどちらに進学させるのかによって、約3倍近く費用が異なります。

また高校も公立か私立にするのかによって学費が2倍以上異なります。

子どもの教育費(大学)

大学に子どもを通わせた場合にかかる金額は、下記のとおりです。

初年度平均納付額 4年間在籍した場合(平均)
大学(国立) 【入学金】282,000円 【授業料】535,800円 2,425,200円
大学(公立) 【入学金】382,631円 【授業料】534,431円 2,520,355円
大学(私立) 【入学金】259,890円 【授業料】971,664円 4,146,546円

引用:旺文社教育情報センター「2023年度 大学の学費平均額」

下記のとおり、国立大学の入学金および授業料は文部科学省で標準金額が決められており、それをもとに20%増まで各大学で調整できる仕組みとなっています。

国立大学の入学金および授業料の標準機額

  • 【入学金】282,000円
  • 【授業料】535,800円

    公立大学は、入学金382,631円と授業料534,431円を合わせて初年度平均納付額は、1,005,161円(地域外)です。

    公立大学は、大学のある地域に住んでいる人は、入学金が安くなるのが特徴です。

    私立大学は、入学金259,890円と授業料971,664円を合わせて初年度平均納付額は、1,642,634円です。

    私立大学は国公立大学と異なり、「施設利用費」の負担が必要となるためその分割高となります。

    子どもの留学費

    大学生の子どもに1年間、語学留学に行かせた場合の相場は、300万円から450万円と言われています。

    学費や生活費は滞在する国や留学する際の為替レートによって大きく異なります。

    親の葬儀

    一般的なお葬式の相場は、100万円から200万円程度とされていますが、下記のとおり葬儀の形式によって金額が大きく変わります。

    葬儀形式 金額
    一般葬 100万円~200万円
    家族葬 80万円~150万円
    1日葬 60万円~140万円
    直葬・火葬 20万円~40万円

    一般葬は、通夜、葬儀、告別式を行なう一般的な葬儀形式で相場は、全国平均で127万円程度とされています。

    家族葬は、家族のみを集めて行う形式で、相場は、80万円から150万円程度です。

    一日葬は、葬儀と告別式を1日で終わらせる形式で、相場は60万円から140万円程度です。

    直葬は、通夜、葬儀、告別式を行わず、火葬のみの形式で、相場は20万円から40万円程度です。

    60代以降のライフイベントと費用

    60代以降のライフイベントと費用は下記のとおりです。

    • 退職
    • 子どもの結婚・出産・住宅購入
    • 家のリフォーム
    • 通院・介護

    60代以降のライフイベントと費用

    定年退職

    60代になると定年退職を迎え、退職金を受け取ることになります。

    定年まで働いた場合の大学・大学院卒、高卒別の退職金の相場は、下記のとおりです。

    退職金相場 ※定年まで働いた場合
    大学・大学院卒 1896万円
    高校卒 1682万円

    引用:厚生労働省令和5年就労条件総合調査の概況

    大学・大学院卒の場合、1896万円で高校卒の場合には、1682万円です。

    働きながら貯めたお金と合わせれば大きい額になりますが、豊かな老後を送るために資産運用も検討するといいでしょう。

    子どもの結婚・出産・住宅購入

    60代を越えると、子どもの結婚式や出産、住宅購入などの時に資金援助をすることがあります。

    平均支援額
    結婚式 181万1,000円
    出産 3万円~10万円程度
    住宅購入 734万円~916万円

    引用:ゼクシィ 【親が知っておきたい】結婚のお金|ご祝儀は?お金はいくら必要?
    引用:一般社団法人不動産流通経営協会(FRK)不動産流通業に関する消費者動向調査

    結婚式の平均支援額は、327.1万円で、出産の平均支援額は、3万円~10万円程度で住宅購入の平均支援額は、734万円~916万円程度です。

    無計画な資金援助は、老後破産につながりかねないので、きちんと計画をして無理のない範囲で援助をしましょう。

    家のリフォーム

    ライフスタイルの変化やバリアフリー化の必要性などの理由から、60代以降になると家のリフォームが必要になります。

    子どもがもう住んでいない場合には、仕切りをなくしたり、老朽化している部分を補強したりします。

    また、階段に手すりを設置したり、段差を無くしたりしてバリアフリー化を進めていく必要があります。

    家のリフォームをする場合の平均的な相場は、室内のみなど部分的なリフォームの場合、200万円程度、建物全体を作り直すリフォームの場合、1000万円程度とされています。

    通院・介護

    60代以降になると通院や介護費用もかさんできます。

    60代以降にかかる医療費は、平均で1600万程度とされており、健康保険に加入している場合には、最大3割負担(480万)となります。

    また、介護費用は、生命保険文化センターによると、平均で月々8.3万円かかるとのことです。

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    必要なタイミングで資金を捻出するための準備

    ライフイベントが訪れた時に必要な資金を捻出するために、下記のような準備ができます。

    • ライフプランを作成する
    • 貯蓄の習慣化
    • 投資をはじめる
    • 保険を見直す
    • 副業をはじめる

    ライフプランを作成する

    ライフプランを作成することは、ライフイベントが訪れた時に必要な資金を捻出するための準備として有効です。

    ライフプランとは、人生の大きなイベント(結婚、出産、住宅購入、老後の生活など)で必要になるお金を予想して捻出するためのプランのことです。

    ライフプランを作成することで、将来必要な金額が明確になるので、貯蓄や投資など具体的なアクションを起こしやすくなります。

    ライフプランは下記の手順で作成することができます。

    (1)ライフデザインを考える
    (2)ライフイベント表を作成する
    (3)将来の支出・収入・貯金残高を考える

    まずは自分が理想とするライフデザインを考えます。

    ライフデザインを考える時には、仕事・家庭・人生で実現したい夢の3つの軸で考えます。

    「何歳まで働いてどのような働き方をしたいのか」や「結婚の時期」、「子どもは何人ほしいのか」などを洗い出し、人生で実現したい夢は、マイホームが欲しいや毎年海外旅行に行きたいなどの目標を決めます。

    ライフデザインを考えたあとは、次にライフプラン表を作成します。

    この工程では、下記のように、自分と家族のライフイベントを時系列で書き出します。

    ライフプランを作成する

    引用:日本FP協会将来の費用とライフイベントを考えるライフイベント表

    日本FP協会のホームページでライフイベント表のテンプレートを配布しているので、活用して作成してみましょう。

    ライフイベントの整理が完了したら、最後に記入したライフイベントに必要なお金の流れをまとめたキャッシュフロー表を作成します。

    ライフプランを作成する②

    引用:将来の収支予想ができる 家計のキャッシュフロー表

    上記の例のように、キャッシュフロー表では、家族の年齢が上がるにつれて、どんなライフイベントがあるのか、そこでどれくらいのお金がかかるのか、そしてそのときの収入はいくらぐらいなのか、などを記入していきます。

    キャッシュフロー表を作成することで、自分が希望するライフプランを実現することが可能なのかどうか確認することができます。

    キャッシュフロー表のテンプレートはこちらからダウンロードできます。

    貯蓄の習慣化

    貯蓄を習慣化することでライフイベントが訪れた時に資金を捻出することができます。

    計画的な貯蓄は、単に資金を貯めるだけでなく、目標達成の喜びや経済的な安定をもたらし、より豊かな生活を送るための基盤となります。

    急な病気や怪我、失業など思いもよらない出来事が発生することもあり得るので、普段から貯蓄をしておく癖をつけておくといいでしょう。

    貯蓄を習慣化するには、毎月の収入から一定額を自動的に貯蓄口座に移すことが効果的です。

    給料日直後に貯蓄してしまうことで、残りの金額でやりくりする習慣がつき、無駄遣いを防ぐことができます。

    投資をはじめる

    投資をはじめることで貯金の増加を促すことができます。

    預金より高い収益を得られることや今後も物価の上昇が予想されており、インフレから資産を守ることにもつながります。

    一方で元本割れなど、リスクも伴うため知識をつけてから取り組むことと最悪無くなっても大丈夫な余剰資金で行なうようにしましょう。

    保険を見直す

    保険の見直しも有効な手段です。

    保障内容や保険料を見直すことで、より自分に合ったプランを見つけることができます。

    例えば、出産を控えている場合は、出産一時金や育児に関する保障を充実させるなど、ライフステージの変化に合わせて保険内容を調整することで、いざという時にも安心です。

    副業をはじめる

    本業の収入にプラスして、安定的な収入源を確保することで、いざという時のための備えをしておくことができます。

    副業は、スキルアップにも繋がり、自分自身の成長にもつながる可能性を秘めています。

    ポイ活など、初期費用をかけず簡単に始められるものもあるので、まずは小さく始めて少しずつ収入を増やしていきましょう。

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    将来の理想像について一度考えてみよう

    将来の理想像を描くことは、お金の計画を立てる上でとても大切です。

    「どんな暮らしをしたいのか」「どんな家に住みたいのか」「子どもにはどんな教育を受けさせたいのか」など、具体的なイメージを持つことで、必要な資金の目安が見えてきます。

    理想の未来を明確にすることで、目標に向かって努力するモチベーションも高まるでしょう。

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    まとめ

    ライフイベントで必要になる資金は、人によって異なります。

    今後、自分がどのように生きたいのかによって必要な金額が異なるからです。

    年代ごとにライフイベントがあり、中には大きな金額が必要となるものもあるので、自分に関係のあるライフイベントをピックアップし、その時が来た時に資金を捻出できるように準備しておきましょう。

    ライフプランを作成や貯蓄の習慣化、投資、副業など資金を用意するためにできる準備はたくさんあります。

    理想の未来を描くことで、目標に向かって努力するモチベーションを高めていきましょう。

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    この記事の監修者

    監修者プロフィール

    トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
    20歳で株の売買を始めてから20年間、
    「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
    その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

    現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
    日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
    どの市場でも大きな利益を生み出している。

    ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
    東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

    この記事を書いた人

    株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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